約2億2000万年前からあったまぼろしのきのこ
「ハナビラタケ」の持つ生命力

標高1,000メートルを超える高山で、他のきのこが嫌がって近寄らないカラマツなどの強い松ヤニなどをものともせず、 悠々と木の栄養をむさぼって育つハナビラタケ。広葉樹よりも古い時代からあった針葉樹につく「ハナビラタケ」は、 約2億2000万年前からあったきのこだと推測されています。

ハナビラタケは、ハナビラタケ科ハナビラタケ属に属し、1科1属のきのこです。 白色〜淡黄色の珊瑚状の形をしています。夏から秋にかけてモミやマツの針葉樹の枯れた木の根元に発生します。 登山家の間では、癖のない風味、歯ざわりの良さで人気があります。 しかし、自然界では発生量が比較的少なく「幻のきのこ」と呼ばれています。

ハナビラタケのβ-グルカン含有量は、なんとアガリクスの約4倍! その中には、抗腫瘍作用があるといわれているβ-(1-3)-グルカンが70%以上含まれています。
β-グルカンは「ハナビラタケ」をはじめとして「ハタケシメジ」「メシマコブ」「アガリクス」などのきのこに含まれていますが、 中でも「ハナビラタケ」のβ-グルカン含有量は群を抜いています。

キノコに含まれるβ‐グルカン含有量の比較(乾燥100gあたり)

かつらぎ産業産「ハナビラタケ」成分(乾燥100gあたり)

分析試験項目結果方法
水分6.6g/100g常圧加熱乾燥法
たんぱく質7.0g/100gケルダール法
脂質2.2g/100g酸分解法
灰分2.9g/100g直接灰化法
エネルギー187kcal/100g 
炭水化物81.3g/100g 
β-グルカン47.7g/100g酵素法
その他
アミノ酸に富む
グルタミン酸、アスパラギン酸 等
ミネラル類に富む
鉄、カリウム、マグネシウム 等

財団法人日本食品分析センター調べ

ハナビラタケとシイタケのアミノ酸含有量比較(100gあたり)

成分ハナビラタケシイタケ(乾)
食物繊維57g42g
1.9mg4mg
カリウム1.4g2.1g
リン451mg270mg
ナトリウム18.8mg19mg
エルゴステロール353mg-

エルゴステロールは、カルシウムの吸収を助ける働きがあるため、骨粗鬆症の予防に役立ちます。

ハナビラタケとシイタケのアミノ酸含有量(mg/100g)

各アミノ酸 ハナビラタケ シイタケ 働き
アスパラギン酸 1220 340 体内の老廃物の処理、肝機能の促進、疲労回復など
セリン 530 160 精神安定と美容、鎮痛
グルタミン酸 1440 570 うま味を促し、脳の働きを高める
グリシン 490 90 肌再生(コラーゲンを作る原料)、肝機能促進、睡眠を促す
イソロイシン 390 120 肝機能アップや血管拡張作用、甲状腺ホルモンの分泌を促す
ロイシン 770 200 肝機能アップ、身体組織修復、集中力アップ
フェニルアラニン 430 110 記憶力と精神の鋭敏さの向上
リジン 500 160 疲労回復
ヒスチジン 190 43 性欲を高める、慢性関節リウマチの緩和、ストレス軽減
アルギニン 480 210 疲労回復、精子数増加、免疫力・筋肉の強化
プロリン 370 80 胃液分泌促進、脳機能を高める、脂肪燃焼作用

免疫力増加作用

ハナビラタケ子実体微粉末の経口投与実験(マウス)の結果、抗腫瘍作用と抗アレルギー作用が認められました。 これは大量に含まれる「β-グルカン」がマクロファージ、T細胞、NK細胞等を刺激し、活性化する事によると説明されています。 (引用文献:健康産業新聞,第589号、2005)

インスリン分泌促進作用

健常者による「糖負荷試験、OGTT」の結果、ハナビラタケ子実体微粉末(1000mg)摂取60分後、明らかに血中のインスリン濃度が有意に上昇しました。 この現象は、マウスによっても確認され、食後高血糖に効果のあることが実証されています。 (引用文献:日本体質医学会、第70巻、1号、2008.東方医学、第22巻、第4号、別冊、2006)

血中コレステロール上昇抑制作用

ハナビラタケ子実体微粉末(5%)を添加した高コレステロール飼料をWistarラットに継続的に摂取させたところ、血中総コレステロールの上昇が、対照群と比較して抑制されました。 同時に、体脂肪蓄積抑制作用が認められたことより、「ダイエット」効果が示唆されました。 (引用文献:日本農芸学会2008,2009年度大会講演)

血圧上昇抑制作用

ハナビラタケ子実体微粉末(5%)を添加した飼料を、高血圧自然発症(SRR)に継続的に摂取させたところ、 摂取期間中は、無添加群では約20mmHgの血圧上昇が認められたのに、逆に、投与群では約5mmHgの低下が認められました。 (引用文献:薬学会、2009年度年会、講演)

美白効果

ハナビラタケ子実体微粉末の溶液抽出物が、メラニンを産生する「メラノーマ細胞」に及ぼす作用について調べました。 その結果、抽出物のあるものは「メラノーマ細胞」を白色化させる画分を有しました。 これより、ハナビラタケには「美白効果」のあることが明らかとなりました。 (引用文献:日本薬学会、第129年会、28P,2009)